今回は、電源コードのねじり接続についてお話します。
100V回路の素人の電線ねじり接続は火災の出火原因で危険です。
先日の3月に神奈川県で起きた、延長コードをねじり接続したことが原因と見られる火災が発生しております。
また、2月には静岡県で、コードリールの定格容量オーバーで使用してことが原因と見られる火災も発生しております。
いずれも、電気コード及び延長コードが原因と思われる火災が立て続けに起こっています。
電源コードや電気器具などは、電気製品の電力を供給する重要な役目を持っている訳なのですが、見た目の危険性は認識しづらく、間違った取り扱いで取り返しの使いない大事故につながる恐れがあります。
それは、電気は目には見えなく危険性も見えませんが、電線の中は非常に大きな電流が流れており、ねじり接続や定格オーバーでの使用の電気器具などから火災が発生するという危険性があります。
NITE(製品評価技術基盤機構)では、電源コードや電気器具などの事故防止についての注意喚起を行っているのですが、今回の電源コード事故や配線器具などが原因の火災事故が連続して発生したので、再度注意喚起をしているということです。
NITEに通知された製品事故情報においては、平成21年度から平成25年度までの5年間に、電源コード類の改造・修理など不適切な接続によって接続部の接触不良により異常発熱を起こした事故が36件もあったそうです。
また、配線器具の定格を超えて電気製品を使用していたため、電源コードが異常発熱したケースも12件あったそうです。
被害状況としましても、死亡事故が2件、軽症事故が3件、拡大被害38件、製品の破損事故が35件となっています。
これらの事故のうち火災と判断された事故は20件で42パーセントですが、いずれの事故も電源コードなどの異常発熱が、電源コードやタップ類、電気製品や周囲の家具などを焼損しており、重大な事故につながる恐れがあるため注意が必要です。
このように、たかが電線コードねじり接続くらいと安易な考えて素人工事を行うと重大な事故につながる恐れがありますので、十分な注意が必要です。
電線のねじり接続を行うのなら、出来れば電気工事士の試験に出てくるようなねじり接続を行い、最後に半田上げをすれば完璧かと思われます。
とにかく、素人考えて安易にねじり接続などを行わず、どうしても延長が必要ならば、ちゃんとした製品を買ってきて使うことが安全でしょうね。