いま巷で話題になっている、エコフライパンなのですが、NITE(製品評価技術基盤機構)では、エコを謳い加熱生や保湿性を高めたフライパンを使うと高濃度の一酸化炭素が排出され、使用方法や環境によって重大な事故につながるとして注意喚起を呼びかけています。
今のところ被害は確認されてはいませんが、使用中にガス警報器が作動するケースが2月以降3件報告されているということです。
報告されていないケースもあると思われますので、それを入れますとかなりの数になるのではないかと思われます。
NITEが行った実験では、4畳半の締め切った部屋でフライパンを使用したところ、約8分で警報器が鳴ったようです。
エコを謳ったこのフライパンは、底面が加熱性を高めるための構造になっているが、不完全燃焼を起こしやすく一酸化炭素濃度が上がるものと思われます。
NITEでは、使う際には部屋の換気を十分に行い、リコール対象商品の使用は止めるよう呼びかけています。
そもそも一酸化炭素の発生とは、物が燃えると二酸化炭素が発生しますが、不完全燃焼を起こすと一酸化炭素が発生します。
ガスコンロに火を付けると青く燃え上がっている炎がありますが、それは酸素が十分に供給されているから完全燃焼している様子が窺えます。
ところが、エコフライパンの場合ですが、エコフライパンの底に炎が当たった場合、底にはヒダがあり炎の勢いで酸素が行き渡りにくい状態だと思われます。
一酸化中毒を起こした場合は、頭痛、疲労感、判断力低下、吐き気、嘔吐、意識障害、痙攣などの症状が現れます。
NITEでは、エコフライパンを使う場合は十分な換気を行うよう注意喚起していますが、それでも一酸化中毒になった場合、軽症の場合は窓を開け新鮮な空気の元で大きく深呼吸をすることです。
しかし、一人での作業の場合は難しいですね。
一酸化炭素中毒の場合は、思考より先に運動神経がやられますから、逃げなくてはと頭で思っても身体が動かなくなるのでヤバいです。
私は大丈夫なんて思わないで下さいね。
中毒症状が現れたらもう遅いですから。身体が動きませんから。
エコフライパンからの一酸化中毒!
エコのはずが、病院に担ぎ込まれて返って高く付いたりして何をしているのか分からなくなりますよ。
今話題のエコフライパンの一酸化中毒のお話でした。