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ファビピラビルは、日本では2014年の3月24日に、新型のインフルエンザ治療薬として承認されております。

米国でも現在インフルエンザの治療薬として治療試験の段階に入っています。

富士フイルムフォールディングスは、ファビピラビルがエボラ出血熱の治療薬として有効に作用するということは、インフルエンザとエボラ出血熱のウイルスが似たような型で、RNAウイルスであるため、有効な可能性があることがあることが分かっていたらしいです。

同じインフルエンザ治療薬としてのタミフルが、その効果を見込めないと言うことは、薬の効き方、作用が異なると言うことらしいです。

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インフルエンザウイルスは、感染した細胞内で遺伝子を複製し、増殖、放出することでほかの細胞へと感染を拡大しますが、タミフルの場合は遺伝子が複製された後の放出を阻害して、感染の拡大を防ぐ方法です。

しかし、ファビピラビルはRNAポリメラーゼ阻害薬と言われ、ウイルスが細胞内で遺伝子の複製そのものを阻害し、増殖を防ぐ働きがある新しいメカニズムの薬なのだそうです。

 

既に、鳥インフルエンザウイルスA(H5N1)やA(H7N9)などに対する抗ウイルス作用でも、動物実験ではありますが、有効な効果が確認されているようです。

 

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そのことから、ドイツの医療チームが今年の春に、エボラウイルスに感染したマウスにアビガンを投与し実験したところ、致死率が著しく減少することが確認され、その報告を行ったようです。

フランス、ドイツ、スペイン、ノルウェーでは、アビガン錠の適用を受け、未承認のまま緊急処置として患者に投与しているとのことです。

 

アビガンも全く副作用が無いと言うわけではなく、動物実験ではありますが、胎児に影響を与え奇形児を産む可能性があると指摘されています。

もっとも、エボラ出血熱のような殺人的なウイルスに対しては、そのようなことも言ってもいられず、まずは生きている人間の命を助けることが先決であり、使用に踏み切るのでしょう。

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富士フイルム傘下の富山化学工業のアビガン錠、通称ファビピラビルが、エボラ出血熱の特効薬になれば画期的な薬となり得るのですが。

 

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