今日の健康・難病に負けない!血液の病気 「特発性血小板減少性紫斑病」

「特発性血小板減少性紫斑病」

何かにぶつけてしまって出来たアザ。
放っておいても治ってしまうのですが

実はアザが危険な病気のサインになっていることが
あります。

それは血液の病気 「特発性血小板減少性紫斑病」(ITP)で
命の危険さえあります。

血小板が減少してアザが出来る病気で
難病指定されています。

血小板が減少するため大量出血する可能性のある
危険な病気なのです。

出血は内蔵や脳からの出血もあり非常に怖い
病気と言えます。

日本国内には約2万人の患者がいます。
血液の病気とされ難病指定されています。

以下のアザは要注意です。

・4~5個以上ある
・肘や膝より上又は体の中心部にある
・大きくて濃い紫斑
・点状出血

ぶつけた覚えもないのにアザがあるとか
大きくて濃い紫斑は要注意です。

アザができる病気には
『血友病』『白血病』『再生不良性貧血』
「特発性血小板減少性紫斑病」があります。

「特発性血小板減少性紫斑病」とは?
血管が破れた場合正常ならば
血小板が血液を凝固させ

破れた血管を塞ぐが血小板がないため
修復が出来ない状態となる。

「特発性血小板減少性紫斑病」とは
自分の免疫が血小板を攻撃して
血小板が少なくなってしまう病気です。

血小板は骨髄で作られ
1週間くらいで脾臓で破壊され
壊されてしまう。

健康な人は血小板の作るスピードと
破壊のスビードのバランスがとれていて
血小板は一定に保たれている。

しかしこの(ITP)は自分で血小板を
壊してしまうため血小板が減少する。

頭蓋内出血、消化器出血、紫斑、点状出血など
を起こす。

特に注意したいのは、粘膜からの出血で
歯を磨いたときに血が止まらないとか
鼻血が止まらない、更に酷くなると

舌に血腫が出来るなど口腔内での
出血が起きる。

女性の場合には生理過多で
生理の血が止まらない。

5分以上止まらない鼻血は
必ず医療機関で受診を受けること。

治療の選択肢は

血液検査で血小板が5万以上ならば
心配はないがそれ以下なら治療の必要がある。

検査として、『ピロリ菌』の検査が行われ
陽性ならば除菌をすると、6割に効果が

見られるが、それでも効果がない場合は
副腎皮質ステロイドで治療を行う。

血小板数2万/ul以下で症状がある場合には
入院して投与を行う。

これでも効果が見られない場合には
三つの治療法があります。

①脾臓の摘出(血小板を破壊する臓器の摘出)
 長所
  ・効果が高い(80%)
・寛解の可能性(60%)
 短所
  ・手術による合併症
  ・免疫力の低下
  ・血栓の増加

②TPO受容体作動薬で血小板を増やす(効果が高い
 副作用が軽いがずっと飲み続けなければならない)

③リツキシマブとは血小板を攻撃する抗体を狙い撃ちする。
 (週1回で4回の治療で効果が高い50~60%で副作用が軽い)
  ・7割くらいの人が再発してしまう
  ・重篤なアレルギー反応を起こす
  ・免疫力の低下
  ・B型肝炎ウイルスの再活性

血友病についてはこちら

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