あなたもパパゲーノ?? 死にたい、でも、生きてる? ハートネットTV
死にたい気持ちを抱えながらも、日々生きている人たちがいます。
「死にたい」とどう折り合い、死ぬ以外の道を歩んできたのか。
そもそも『パパゲーノ』って何??
パパゲーノ効果と言って、マスメディアが大衆の自殺を抑制する効果のことを言います。

名前の由来は、モーツァルト作曲のオペラ『魔笛』の登場人物で、恋に身を焦がして自殺しようとしたものの、自殺するのをやめて生きることを選んだ愉快な鳥刺し男パパゲーノに因んで名付けられている
自殺願望を持った個人が、その危機をを乗り越えていった報道内容は、確かな自殺予防効果があるとされています。
つまり、皆さんから寄せられた体験談や、生きているのが辛いと思われるときに実践しているセルフケア等を紹介しながら、「死にたい」ことを否定せずに生きてゆく辛さを認め合うことを目指します。
パパゲーノ効果について
発見されたのが、2010年9月、オーストリア・ウィーン医科大学准教授のトーマス・ニーダークロテンターラーが、同僚とともに、王立精神科医会の会報「英国精神医学ジャーナル」に論文を発表したのが始まりだと言われています。。
ニーダークロテンターラーらは、オーストリア国内の新聞報道における、逆境に立ったときの対処方法の紹介と自殺の減少に注目して、初めてこの現象に気がついたという
日本でこのことに注目され始めたのは、2020年、俳優の三浦春馬に対する自殺報道や女優の竹内結子の自殺が報道されると、パパゲーノ効果はウェルテル効果とともにより一層注目を浴び始めました。
このことは、日本を含めたマスメディア全体に対してウェルテル効果に配慮すべきとするWHOの手引きに基づいて、自殺報道を特に慎重に取り扱うように求められている背景があったた
また、フリーアナウンサーの丸山裕理はメディアによる芸能人の自殺報道で女性の自殺者が増加した件について、パパゲーノ効果に触れた上で「自殺報道を繰り返し報じるのではなく、何か明るい未来に繋がるような、自殺を踏みとどまった人達の話を合わせて報じる必要がある思う」と発言している。
また、自殺対策を推進するためにメディア関係者に知ってもらいたい基礎知識という資料には「自殺のメディア報道には自殺対策サービスなどの助けを求められる施設の情報を載せるべきだ」とする、同効果に即した記述がなされている。

中川翔子,よしあき,大森靖子らと共に語り合う。
対極的な効果として「ウェルテル効果」がある。
ウェルテル効果とは、簡単に言えば、一般的に知名度や人気の高い人間が自殺すると、連鎖的に自殺が増えてしまう現象を指す。 連鎖自殺、誘発効果、ドミノ連鎖とも言う。
「ウェルテル」効果という名は、若き頃のゲーテの名著『若きウェルテルの悩み』という作品の主人公ウェルテルに由来する。