人間は歳と共に脳の老化が進む

歳をとると毎日気になるのが物忘れですね。

時には人の名前、今ここに何をしてきたのか忘れてしまう、買い物をしても買い忘れてしまうとか、枚挙に暇がないのが物忘れですが、単なる物忘れのうちは良いのですが、それが認知症になると流石に笑ってはいられません。

 

最近特に増えた認知症

今年は平成30年ですが、30年間で急激に患者数を増やした病といえば、その『認知症』なんです。

昭和60年には80万人だった患者数ですが、平成24年には460万人、これから30年後には1千万人を突破すると言われています。

認知症は今日本人が1番気をつけないといけない病の1つなんです。

しかし、問題はなぜ認知症を発症してしまうのか、その発症する詳しいメカニズムは未だ完全には解明されていないのです。

現状では、発症を防ぐ有効な手立てがありませんでした。

しかし、最近謎に包まれたブラックボックスを開く鍵が見つかった、との情報が飛び込んできたのです。

 

 

認知症の発症の原因物質が見つかる

認知症を引き起こす原因物質の1つが最新の研究によりついに発見され、有効な予防法に大きな期待が寄せられています。

その最新の医学論文は、200年の伝統を誇るイギリスの名門、セントラルランカシャー大学の研究チームが発表した医学論文です。

そこに掲載されていたのは、認知症を発症してしまった10名の認知症患者の脳を死後解剖したところ、4名の脳から共通する『ある毒素』が発見されたのです。

 

 

その毒素とは

その毒素の名はLPS』。

このLPSと呼ばれる毒素こそ、認知症を発症させる新たな原因物質の1つとして世界中の研究者たちが注目しています。

このLPSはあの悪玉菌が出している毒素で、果たしてその正体とは??

 

 

認知症の名医の研究で明らかになった毒素LPSとは

大阪国立循環器病研究センターで日々診察と研究に勤しむ、認知症の名医の元を訪ねました。

国立循環器病研究センター脳神経内科部長の猪原匡史先生です。

その先生の話では、LPSはどなたの身体の中にもあるのですが、個人差があってそれが大量に身体に入ると、非常に強い炎症が起こって非常に重篤な症状を引き起こす毒素なんです。

そうなんです、実は『LPS』は誰の身体にも存在しているもので、それがなんらかの原因により増加すると、脳細胞などで炎症を起こしその結果死滅してしまった脳細胞が認知症発症の原因となっていると先生は言うのです。

 

それでは、LPSの毒性はどれほど怖ろしいのか?

それを実験してもらうと

約250個の健康な細胞はいずれも綺麗な楕円型をしているのですが、そこに通常身体の中にいるLPSを注入すると、わずか1日で70%以上の健康な細胞が死滅してしまいました。

かろうじて生き残っている細胞もいびつに変形して、原型をとどめない程度まで破壊されています。

これがLPS毒素の怖ろしい力なのです。

これが私達の脳で起きれば脳細胞の死滅によって認知症を発症してしまいます。

そんな事態になりかねないのです。

 

 

どんな人がLPSを増加させているの

それでは、どんな人がLPSを増加させ認知症のリスクを高めているのでしょうか?

先生の話によりますと、LPSが増加している人には、ある共通点があるとのことです。

それは、LPSが多い人にはある部分のニオイが1つの指標となっているようです。

LPSが増加している人は、身体のある部分から独特なニオイが発散されているのです。

果たしてそれは、どこのどのニオイなんでしょうか?

 

身体のある部分のニオイとは

ある部分のニオイを調査することになりました。

認知症のリスクであるLPSが増加している方をあぶり出し検証することに。

歳相応に記憶力の低下を感じている4人を徹底調査しました。

 

この方達はLPSが原因なのでしょうか。

果たして、記憶力に不安を感じる皆さんに、身体のある部分から特殊なニオイ(LPSのサイン)は発生しているのか。

ある部分のニオイをかぐ毒素LPSの検査スタートです。

検査の時間は朝一番で、寝起きに最も強く検出されるのです。

それは、口の臭いでつまり『口臭チェック』をするのです。

口臭が強ければLPSが増加傾向にあると診断されるのです。

認知症の新原因であるLPSが多い人は、口から特殊なガスが発生し、特に朝一番に強く発生するのです。

LPSが多いと、台所の生ゴミの腐敗臭のようなニオイがするようです。

 

口臭検査の結果

4人の口臭検査の結果、口臭が全くなかったお二人の認知機能は、いずれも実年齢よりも若かった結果となりました。

毒素LPSとは、誰でも聞いたことがある、ある悪玉菌なのですが、私達の身体の中にいる常在菌なのですが、それが血流に乗って脳へ入ると炎症を起こし、認知症のリスクを高めることになるようです。

それが口の中にも常在菌のLPSが存在していて口の中でも毒素を出し特有のニオイを発散しているようです。

それで口臭がLPSが増加しているかの指標となるようです。

口の中にはどれくらいの菌がいるのかと言えば、健康な方で2千億個の常在菌がいるようです。

あまり口腔ケアをしない方は1兆個ぐらいに増えているようです。

一部の悪玉菌(歯周病菌など)がLPSを出しているようです。

それで、悪玉菌の数が増えるとLPSが異常に増え、認知症のリスクを上げることになるのです。

しかし、認知症の方が全員口臭があるということではありませんが、キツい口臭がする人は認知症のリスクが高まると言うことのようです。

 


悪玉菌のLPSをなくす方法とは

歯磨きで悪玉菌を減らすことは出来ますが、LPSを完全になくすことは出来ないようです。

しかし、有る生き物が毒素LPSを撃退してくれる鍵をにぎっていると言うことが分かってきました。

認知症のリスクLPSを撃退する術はミツバチが握っているようです。

LPSにより炎症が発生した細胞にある物質の成分を注入したところ、炎症を50%抑制したということです。

その有る物質の名前こそ『ハチミツ』なんです。

ハチミツとは、ミツバチが花の蜜を集め、体内で消化し分解した物質で、ミツバチたちはその蜜を巣の中に貯蔵し成虫や幼虫のエサとなるよう巣の中に貯蔵しています。

 

ハチミツの中のなにが認知症リスクを下げるのか?

ハチミツの中の何が認知症のリスクである、LPSを撃退してくれるのでしょうか?

その答えを求めて研究されているのが、福岡県福岡市の九州大学大学院歯学研究員准教授の武州先生です。

LPSの最新研究を行っておられる人物こそ、武先生なのです。

その武先生の研究によりますと、ハチミツの成分のフラボノイドが抗酸化作用が強くて身体にはとっても良いようです。

認知症のリスクを下げる成分とは、ハチミツに含まれるLPSを撃退する成分とは『フラボノイド』なんです。

 

フラボノイドとは

フラボノイドとは主に植物などに含まれ、ウイルスや細菌などを撃退する、強い抗菌力を持っていると言われています。

その種類は多く、4000種類以上にも及ぶと言われています。

例えば大豆に含まれるイソフラボン、緑茶に含まれるカテキン、ブルーベリーのアントシアニンなどよく耳にするこれらは代表的なフラボノイドの一種なのです。

この数あるフラボノイドの中でも、ハチミツに含まれる10数種類がLPSに特に有効であると、最新の研究で判明したというのです。

ハチミツに含まれる10数種類のフラボノイドは、体内に入ると毒性の強いLPSの働きを低下させ、更にLPSによる炎症を鎮め元通りに修復してくれる、正に一石二鳥の効果があると先生は言います。

武先生の研究では、ハチミツとほぼ同じ種類のフラボノイドを持つプロポリスを使用、LPSを撃退する細胞レベルの実験に何度も成功していのです。

現在では、人への効果を鋭意検証中なんですとか。

その結果近い将来論文で発表出来る程度まで研究は進んでいると言われています。

とはいえ、認知症の予防改善は、今の日本では待ったなしの懸念事項なんです。

 

フラボノイドの効果とは

良い結果が得られるのなら、少しでも早く試したい。

それが私達の願いです。

そこで今回は、医学界に先駆けて番組独自でハチミツ効果をけんしょうすることに。

 

 

ハチミツで認知症を予防できるのか?

番組独自でのハチミツの認知症改善検証の結果

番組では、以下の2点を検証することになりました。

①LPSの減少に効果が期待できるハチミツを毎日摂取すること

②LPSを増加させる口腔内の悪玉菌を除去するために、歯磨きをしっかり行う。

この2点です。

 

その検証に参加して戴いた方が、LPSの値が正常値の40倍にもなった、口臭のメッチャキツかった女性を対象に行った物です。

血液中のLPS量を計測すると、0.004EU/mlとなりました。

この数値がハチミツ改善検証でどう変化するかを検証したものです。

その前に、この女性がどれだけ日常に支障をきたしているのかをチェックしました。

それはお使いテストで、息子さんが依頼したものを忘れずに買ってくることが出来るかどうかというテストです。

やはり買い忘れが1点ありました。

 

 

LPSを減少させ認知機能を改善させる検証

①LPSを減少 ⇒ ハチミツを摂取(毎晩スプーン1杯だけ)

②口の悪玉菌除去 ⇒ 歯磨き

 

LPSが増加するのは寝ている時に増加

LPSが増加するのは寝ている時ですから、寝る前にハチミツを摂取することがベターですが、ハチミツは糖分が多いので摂りすぎには十分注意して下さい。

ハチミツはスプーン1杯程度が適量です。

歯磨きは寝る前ではなく、毎食後なるべく早く行うこと。

検証期間は5日間ですが、その間にどれだけLPSと口臭は減り、認知機能は改善できるのか。

 

いよいよ検証スタートです。

買い物テストを行った結果はバッチリ合格でした。

それで、翌日の寝起きの口臭チェックもニオイなしで合格となりました。

未だ少しはニオイは残っているようでしたが、以前と比べるとダントツに効果が見られたようです。

LPSの血液検査も合格で、これから続ければ効果が益々期待できそうです。

たった5日間の検証でしたが、効果は抜群でした。

それでは、LPS減少で認知症予防法のおさらいです。

①夜にスプーン1杯のハチミツを摂取

②食後直ぐの歯磨きを行うこと。

この認知症予防の効果は抜群にあるので、試して見る価値ありです。



スポンサードリンク