咳が止まらない!!
咳が止まらない!咳が長引く場合は要注意です。
冬になると誰にでも起きる咳ですが
その咳が長引くと要注意なんですよ。
その症状が長引く場合は注意が必要ですよ。
長引く咳の陰には『肺炎』や『喘息』『肺がん』など
思い病が隠れていることもあるからです。
咳の原因を徹底的に洗い出すことが
大切だと名医はいいます。
その医師とは、医師が選ぶ医師ベストドクターせ選出された
呼吸器内科のスペシャリスト、
東京医科歯科大学呼吸器内科長、宮崎泰成先生です。
このデーターはアメリカのデーターであり我々のデーターでもありますが
咳の原因がちゃんと分かった方が分からない方より長生きすることが
分かっています。
咳の原因を特定できるかどうかが人の寿命を左右すると
いうことなんだそうです。
呼吸器内科の宮崎先生の別名は
咳の探偵とも呼ばれているようです。
咳を引き起こしている本当の原因を探り出すために
探偵顔負けのある特別な方法を用いるという宮崎先生の診察術。
果たして咳の探偵と言わしめる独自の診察術とは
どのようなものなのか?
咳の探偵宮崎先生が長引く謎の咳の原因を
セカンドオピニオンで見つけた症例
東京近郊に住む、高山恵子さん62歳
定年退職した夫と2人暮らしの専業主婦です。
これからも尚いっそう元気に暮らしたいと
こうして毎朝ウォーキングするのが彼女の日課でした。
そんな恵子さんに小さな異変が始まったのはその年の冬の初め。
それは息子夫婦が孫を連れて遊びに来てくれたその時に始まりました。
症状①
【突然の乾いたような咳】が止まらなくなったのです。
「なにかしら急に」と
風邪かなーって思って見たものの特に風邪の症状はなかった。
深く考えることもありませんでした。
しかし、翌日になってもまだ咳は続いていました。
その咳は1日に数回でますが1~2分程度続くと
自然と治まるという今までに経験したことのない程度のもの。
しかしそこで市販の風邪薬で対処したのですが
咳は止まらず頻度が増していきました。
やむなく近所の内科で診察を受ける事にしました。
しかし医師の所見では喉は腫れていないということでした。
それで咳止めの薬で様子を見てみることに。
飲んで治らないようでしたら、また来て下さいとのことでした。
原因は分かりませんでしたが、咳止めの薬を処方されました。
しかし、いくら薬を飲んでも全く効果なし。
しかも
症状②
【咳が1日に10回以上】出ることもざらに。
症状③
【1度咳が出ると10分以上続く】ようになってしまいました。
ご主人も
「流石にちょっとおかしいよ」と心配してくれたようです。
「ちゃんと調べてもらった方がいいんじゃないか」と。
それで大学病院の呼吸器内科へ行くことにしました。
そしてより詳しく検査してもらうことにしました。
その結果彼女に巣くっていた厄介な病の正体の存在が
浮かび上がってきたのです。
その大学病院の医師の診断では
『間質性肺炎』のようですね、とのことでした。
下された病名は【間質性肺炎】
間質性肺炎とは、肺の中の酸素を体内に取り入れる肺胞と肺胞の壁
間質と呼ばれる部分に何らかの原因で炎症が起きてしまう病です。
現在の医療では、この病を完治させるのは難しく
原因を取り除くのが最善の方法なのですが
多くの場合間質性肺炎を発症させる原因を特定することは
難しいのが現状なのです。
そこで医師は・・・
「家の中のホコリやカビなどのアレルギーが原因とも考えられます」
とのことです。
「念のためよく掃除をなさって下さい」とのことでした。
さらに、「羽毛布団やダウンジャケットはお使いですか?」と
彼女は「使ってますけど」との答えに対して
先生は「それが原因かもしれません」と。
「今日にでも処分なさった方が良いかも知れません」と。
「帰ったら直ぐに処分します」と彼女。
「長くなるとは思いますが一緒に頑張って行きましょう」と先生の言葉。
医師は様々なアレルギーの原因を上げ
その原因物質を取り除くことを助言してくれたのです。
早速、恵子さんは医師に言われた通り家の中を徹底掃除しました。
タンスの裏、押し入れの中、台所の隅々まで神経質なまで念を入れ
エアコンのフィルターを取り替えたり、高性能な空気清浄機を購入
考えられる限りのアレルギー対策を行いました。
更にアレルギーの原因の1つと考えられる羽毛布団やダウンジャケットなど
羽毛製品も処分しました。
言われたことは全て行ったのですが
乾いた咳が止まってくれることはありませんでした。
それどころか、そんな恵子さんをあざ笑うかのように
病魔は呼吸もままならないほどの咳が出て
彼女を絶望の淵に追いやって行ったのです。
「私このままどうなっちゃうの?」と不安がよぎります
なにをやっても一向に治まらない咳。
恵子さんは原因がまったく分からない迷宮に迷い込み続けるのでした。
【原因不明の間質性肺炎】
しかしこの後、特定が難しいとされる原因不明の間質性肺炎の
本当の原因が明らかとなるのです。
果たして名医のセカンドオピニオンとは?
そんな恵子さんに一筋の光明が差し込んだのは
薬をもらいにいつもの大学病院に行ったとき
医師は、「間質性肺炎の治療で実績のある良い先生がいらっしゃいます」とのこと。
それは紛れもなく医師からのセカンドオピニオンの勧めでした。
「ご紹介をしますので診察をうけてみてはどうかと思うんです」と。
「おまかせします」と恵子さんの心に迷いはありませんでした。
こうして紹介された医師こそが
東京医科歯科大学呼吸器内科長、咳の探偵、宮崎泰成先生でした。
果たして先生は恵子さんの咳の原因を特定していくのでしょうか?
間質性肺炎を起こす原因は3つ
1.膠原病(自己免疫疾患アレルギー)
2.薬の副作用
3.生活環境
【問診】
「関節は痛いですか?」 「いいえ、痛くないです」
「皮膚に湿疹が出来たり、唇が腫れたりたませんか」 「いいえ、特には」
これから、膠原病による免疫異常の可能性はなさそうだと結論。
「咳の治療薬以外の薬を服用していませんか?」 「いいえ、他の薬は飲んでいません」
「お薬手帳は持ってきてくれましたか?」 「はい」
先生は、「薬の副作用でもなさそうだなー。」
「ご主人はタバコを吸ってませんか?」 「もう10年以上前に止めました」
「家の中がホコリっぽいとかありませんか」 「前の病院で言われた通り、キレイにしました」
その他色々訪ねられたが、決定的な原因を特定するものが見つからなかった。
それで、先生は彼女の家を訪ねることにしました。
「咳の原因がご自宅に潜んでいる可能性があります」との先生の言葉です。
「原因究明に数ヶ月かかることがありますが、必ず原因を見つけ出してみせます。」と先生。
問診で分からないのなら、家に行って実際に現場を見ること。
1日で1番長くいる部屋はリビングと寝室なのでそこから調査開始となります。
どの部屋も美しく原因となるものは発見出来ませんでした。
それで、一部屋ずつ掃除機で吸っていくことになりました。
大学に帰り、掃除機で吸い取ったホコリの分析を行いました。
そうすれば、鳥タンパクが寝室だけに出てきたようです。
そして家の周りを捜索し、捜索範囲が1キロに及び出した頃
一面に広がる畑でした。
でもどうして畑が・・・・・??
おやっと思い畑におられるお百姓の人に尋ねて見ることに。
この肥料は何ですか。
お百姓が指さす先にあるのは
鶏糞の肥料袋です。
それで納得、畑に蒔かれる『鶏糞』が原因だったのだと。
家の北側には北から吹く風に乗り鳥の糞で出来た
鶏糞の粉が窓から家に入り込み、恵子さんの咳を誘発していたのです。
それで解決策は、引越を行い家の中や外の環境を変えることしかないとの
結論に達し、引越を行ったところ
一発で咳が止まったようです。
お百姓が畑に蒔いた『鶏糞』が原因だったとは。