風邪の予防とは?
風邪を予防する前に
風邪は引きやすい人と引きにくい人がいてますね。
風邪を引きやすい人と引きにくい人との違いとは?
近年の研究では、同じ環境で風邪のウイルスに晒されるのに
風邪を引きやすい人と引きにくい人があるのですがその違いとは?
風邪を引きやすい人と風邪を引きにくい人にはある違いがある
というのです。
その違いとは何なのか、日本呼吸器学会の常務理事で
30年以上に渡り患者を救ってきた感染症の名医
東京女子医科大学病院呼吸器内科教授の玉置淳先生にお聞きしました。
風邪を引くということは、免疫が低下するという要素もありますが
むしろそれより大事なものがあります。
カラダの中に生えている毛のパワーを落とさないことが重要です。
ええーー、身体の中に生えている毛のパワーとは一体?
身体の中に生えている毛の正体とは何でしょうか?
その正体を探るためにサッカリン検査を行いました。
その検査とは
サッカリンを鼻の奥に置くと喉まで移動して
どれくらいで甘みを感じるか、その時間を計る検査です。
サッカリンを鼻の奥に置くと自然と喉の方へと何かによって運ばれて行きます。
そのサッカリンを奥へ奥へと運んでいるものこそ、身体の中に生えている毛なんです。
鼻の中にある毛を顕微鏡で見てみると毛自体がうねり動いているのが分かります。
その毛によってサッカリンが喉の奥へと運ばれているようです。
その毛のことを『線毛』と呼ばれています。
その線毛が身体を風邪のウイルスから守ってくれる有り難い働きをします。
その線毛は鼻の奥から気管支、肺までびっしりと生えています。
その長さはわずか100分の1㎜と凄く短い長さですが
1秒間に15回と早い速さで波打ち続けています。
その線毛のお陰で、あなたが風邪のウイルスに感染したとしても
体内に入った多くのウイルスは線毛で喉の奥へ猛スピードで次から次へと
喉の奥へと送られ、身体に害を及ぼす前に胃に到達し胃酸で退治される。
ですから、線毛がきちんと働いていて、ウイルスを撃退すれば
風邪を引かない身体になるのです。
しかしこの線毛のパワーが衰えるとウイルスが喉の奥へと運ばれず停滞し
気道から体内に潜入し増殖し、鼻や喉に炎症を起こし
クシャミや鼻水咳や喉の痛み、更には発熱や頭痛をおこしてしまいます。
その線毛のパワーが衰えやすいのがこの時期、冬だと玉置先生はおっしゃいます。
この線毛の動きというのは、様々な要因によって影響を受けると言われています。
温度が低ければ低いほど線毛運動は弱くなりますし、ウイルスを外へ運搬して
排除する機能が低下します。
線毛のパワーを落とす冬の原因には
①厳しい寒さ
冬ならではの原因があります。
夏と冬ではどれだけ線毛のパワーが落ちてしまうのか。
検証しその原因を探り出します。
沖縄の人は普段風邪を引気やすいのか、引きにくいのかどうかを聞いてみると、
沖縄の人は風邪引くことはないらしい。
喉の調子が悪くなったりはしますが
熱が出て寝込むようなことはないということでした。
試しにサッカリン検査を行うと
沖縄のある人は6秒で、もう1人も11分でした。
本州の平均が13分42秒ということから凄く速い反応でした。
その沖縄の人を東京にご招待して東京の寒さを味わって戴くことに。
寒い東京で2日間観光を楽しんで戴きました。
果たして線毛のはパワーはどう変わるのか?
東京でのサッカリン検査をしてもらいました。
そうすると沖縄では6分のタイムでしたが東京では6分を超え15分過ぎに
ようやくサッカリンの甘みが喉に到達しました。
寒い場所ではこれだけサッカリン検査での甘みの到達が遅れてしまう訳なんです。
これでは、風邪のウイルスに身体の中に入られやられてしまう訳なんですね。
沖縄での測定に比べ約3倍の時間が掛かってしまうということは
ウイルスが気道に3倍長く留まることで細胞内に侵入してしまうということです。
いつ風邪を引いてもおかしくない状態なわけなんです。
そして沖縄から東京観光に来たお二人は、鼻の中がむずむずして
風邪の症状が出てきたようです。
それでは、冬の季節、寒さ以外に線毛のパワーを落とす原因とは?
線毛を活性化し風邪を引きにくい身体ににする方法大公開!
線毛の機能低下による風邪がかなりの割合を占めています。
線毛というのは暖かいほど活発に動くものですが
気温が下がり寒くなりますと線毛の動きが悪くなり
冬に風邪を引く大きな原因の1つと言われています。
もう一つの原因に冬に起きやすいある身体の変化が線毛の働きを
衰えさせることになります。
その原因とは
②水分不足
なんですよ。
暑い夏は水分不足になることが多いのですが
寒い冬でも水分不足になることが多いので注意が必要なのです。
なぜ冬に水分不足になるの?
冬になると空気が乾燥するので皮膚や吐く息から水分が出て行くことになります。
夏なら暑ければ汗をかいて水分不足になりますが、喉が渇くので
水分を補給できます。
しかし冬の場合は気が付かないうちにジワジワと水分が出て行きますから
喉が渇くといった感覚があまりなく、水を飲まないことになります。
身体が水分不足になるとなぜ線毛の働きが低下するのか?
線毛の上には水分の粘液があってウイルスが外から侵入してくると
水分と一緒に奥に流され運ばれていきます。
そうすると我々はそれを飲み込むとか痰として外へ吐き出してしまうことで
ウイルスの侵入を防ぐのです。
ところが冬の乾燥で身体が水分不足になると
線毛の粘液に変化が起きてしまい
水分不足のため粘液が無くなり
ウイルスが運ばれなくなり停滞してしまいます。
そうすると停滞したウイルスが細胞内へ侵入し増殖してしまうのです。
そうして風邪を引いてしまうのです。
では、ウイルスがたった1つでも体内に侵入するとどれくらい増殖するのか?
どれくらい増えると風邪を引いてしまうのか。
朝に1個ウイルスが入ると細胞分裂により、夜には1万個となります。
24時間後には100万個以上になるようでする
ですからウイルスを1個でも入れないようにするには
線毛を元気に保つこと、それには水分補給が大切となります。
その水分補給の仕方にもポイントがあります。
その仕方というのが効果的な水分補給を行い劇的に風邪を予防するのです。
冬でもしっかりと水分補給すれば線毛が活性化し風邪を予防できます。
それなら闇雲に水をいっぱい飲めば良いかと言えばそうではなく
それではどのように水分補給を行えば効率良く風邪を予防できるのか?
そのような効率的な水の摂り方を実践し風邪に対して劇的な効果を上げている人達がいます。
それは小さい子供達を預かる保育園の保育士さん達で
その方達にお話を聞くことになりました。
そこの保育士さんたちは、効率的な水分補給をするようになってから
一様に誰も風邪を引かなくなったようです。
サッカリン検査をしてみると10名中7名が基準値よりも
線毛が活性化していました。
保育園の保育士さんたちが行っている効率的な水分補給とは
どのようなものなんでしょうか。
水の飲み方に注意してみると、少しの水を何回にも分けて
小まめに水分補給を行っているのが分かります。
ようするに、数回に分けて少しずつ小まめに水分補給を行うことです。
知らず知らずのうちに小まめの水分補給で線毛を守るということなのです。
水分補給以外にも線毛の力をアップする方法があるということですが
それは、どうしても水分補給ができなくてウイルスに感染しやすい危険な時間帯があります。
それは夜寝ている時間帯で朝起きると喉や口の中がカラカラになっているようです。
空気が乾燥しているこの冬では当然のことなのですが
就寝中にも息や皮膚からも水分が蒸発しているのです。
就寝中こそ線毛の働きがにぶりウイルスが侵入する可能性が高いのです。
水分の補給ができず線毛の働きが鈍る就寝中がウイルスの侵入を許す時間帯です。
その時間帯でもウイルスの侵入を防ぐための線毛の活性化を行う方法とは
その物質を吸うだけで線毛の働きがアップするのですがその物質とは
ミントなのです。
就寝中にウイルスから身を守る方法とは『ミントの香り』を吸うことでした。
ミントの香りを吸うことで線毛の働きを活性化させることが出来ます。
ミントの香りを浸ましたタオルを寝室に掛けて置いたり
ミントの香りを浸ましたマスクを掛けて寝たりすれば線毛の働きが活性化して
風邪の予防になります。