糖質制限ダイエットの落とし穴とは!!??
2016年7月6日(水)午後7時30分からの放送
NHKのためしてガッテンの糖質制限ダイエットの
落とし穴と言うテーマーで放送がありました。
私も現在糖尿病と高血圧のため
糖質制限ダイエットを数年前から行っており
身体も痩せ、身体の調子も良く、
血糖値も今では、HbA1cが6前後で
成績の良いときは5.5近くまで下がっていることが
あります。
それで、再度確認のためにと思い、
また大好きな番組ですからと、
それに、「落とし穴」と番組タイトルについていましたので
気になるタイトルなので見て見ることにしました。
そのことをチョット報告致します。
糖質制限ダイエットとは、いわゆる炭水果物を食事から
制限したり、完全に食事から糖質を抜くダイエット法なのです。
今、大流行の糖質制限ダイエットなのですが、
簡単に体重が落ちるからと始める人が多いのですが
中には体調を崩してしまう人がいたりしますので
いったい何が真実なのでしょうか?
子供の頃に理科の教科書で習った、
ミトコンドリアって覚えてますか?
あれって、つまり細胞中のミトコンドリアが
実は脂肪をエネルギーに変えてくれるために
糖質を制限すると自然に痩せることができるのです。
35億年前の地球では、ミトコンドリアは糖質しか
エネルギーに変えられなかったようですが、
20億年前のある日、ミトコンドリアは糖質の他
脂肪という二つ目のエネルギー源を持てるように
なったようです。
それで、もしも糖質が私達の身体の中に入って来なくなると
ミトコンドリアは、身体についている脂肪をエネルギーとして
使ってくれるのです。
そうなんです、私達のお腹についている脂肪を
このミトコンドリアがエネルギーとして使ってくれるのです。
しかし、これに落とし穴があるのです。
以下は、糖質制限ダイエットを行った結果、
こんな症状が出ました。
1.足腰の筋肉が落ち、立ち上がるのさえ辛くなりました。
2.身体が鉛のように重くなり、朝ベッドから起き上がれないほどだった。
3.めまいや体力の低下を感じ、耳が聞こえにくくなりました。
戦時中にアメリカで行われた、糖質制限の食事が招く実験結果からも
わかることですが、余り極端に糖質制限を行うと
カロリーが不足して、心臓が小さくなり、筋肉が衰えやせ細るのです。
ある方も、筋力が衰え身体に危険を感じたとおっしゃっています。
日本人の平均摂取カロリーは、2000kcal/日必要なのですが
その内訳は、タンパク質15%、脂質25%、糖質60%となっています。
なんと、2000kcal/日必要なうち、60%が糖質なのですから
糖質をゼロにすると、1日の摂取カロリーが足りなくなるのです。
どれだけの量となるのかと言いますと、
タンパク質の15%と脂質の25%しか摂取出来ないので
合わせて、40%しか摂れません。
2000kcal/日 × 0.2 = 800kcal/日と
なってしまいますね。
ですから、その分をタンパク質をしっかりと沢山摂って、
脂質もしっかりと沢山摂って補ってやらないと
絶対数が足りなくなる訳なのです。
そうでないと、自分の筋肉を溶かして、
カロリーに回すことになり
気がつけば筋肉不足で心臓も小さくなる
命に関わるような身体になってしまいます。
とにかく、糖質を少なくする食事にすれば
タンパク質と脂質でお腹が一杯になる食事を
心がけることが大切と言えるでしょう。
タンパク質や脂質をしっかり食べると
満腹中枢を刺激する物質が分泌されるので
食べ過ぎになることはありません。
一方の糖質は食後に空腹感を刺激する物質が
分泌されやすいので、お腹が空きやすいのです。
そこで、言えることは高糖質なものばかりを食べている人は
直ぐにお腹がすいてしまうのです。
結果、糖質を減らすことは、主食を半分以下にすればよく
タンパク質や脂質は減らすどころか、増やすことが大事だと
いうことで、肉、魚、大豆、食物繊維などを
ぐっと増やすことが大事です。
糖質をゼロにするとリスクがある?
私達の身体は、エネルギーや糖質が不足してくると
第三の栄養素として、「ケトン体」が使われるようになります。
糖が無くなると脂肪がエネルギー源となりました。
ところが、脳には関門があって脂肪を通さないため
脂肪をエネルギーに出来ないのです。
糖も無い、脂肪も無い状態で、
脳のために糖質の代わりに
脂肪から作り出されるのが「ケトン体」なのです。
ケトン体は脳の関門をすんなりと通過でき、
脳のエネルギーとなってくれる優れものなのですが、
脳細胞に対しては凄くメリットがあるというデーターが
でている一方で血管に対して傷害を与えるという論文が
でているのです。
長期に渡りケトン体が出たときの安全性がまだはっきりと
出ていないため、避けて置きましょうと言うことでした。
清涼飲料水の中に含まれる果糖なのですが、
とても甘くて、血糖値が上がらないが内臓脂肪が
つきやすいと言うことと、
極めつきは、老化を早めることです。
老化を早めることとは、骨やタンパク質(コラーゲン)を
固く、もろくボロボロにしてしまいます。
果糖はブドウ糖の10倍の老化物質を作り出します。
清涼飲料水の果糖の含有量は、次のような表記で表しています。
・ブドウ糖果糖液糖の場合は、果糖は50%未満
・果糖ブドウ糖液糖の場合は、50~90%未満
・高果糖液糖の場合は、90%以上となっています。
とにかく、糖質(炭水化物)の摂取は出来るだけ
抑えた方が身体に良いことだと分かりますね。
安全な糖質制限ダイエットのポイントは4つ
ポイント1
ご飯やパン、麺類などの主食を減らすめやすは普段の半分ほどまでに
とどめておく。
これは、番組内で紹介がありました、ケトン体を出し過ぎないように
するためです。
「ケトン体」は、糖質の量を3分の1以下にしたあたりから体内で
増え始めます。
「ケトン体」は、まだ安全性がはっきりとしていないため、番組では
ケトン体が出ない程度の糖質制限食事を勧めています。
ポイント2
糖質を減らした分、脂質やタンパク質をしっかりと食べることです。
日本人はカロリー摂取の大半は糖質(炭水化物)で60%にもなっていて
糖質を減らすと、総摂取カロリーが足りなくなってしまいますから、
そこで、タンパク質と脂質をしっかりと摂ることが大切です。
ポイント3
食物繊維をしっかりと摂ることです。
お米などの糖質類は食物繊維を多く含むため、
制限することで、食物繊維が不足しますから
野菜を多く摂り、食物繊維の確保が必要です。
ポイント4
3食バランス良く糖質を減らすことです。
朝は全く食べないと、昼は普通に食べると言うような
極端な方法でもダイエットには効果はありますが、
しかし、3食バランス良く食べた方が
血糖値の上下動を抑えることが出来ます。