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高血圧と脳梗塞や心筋梗塞の原因の動脈硬化って!

動脈硬化とは病名ではなく、血管のある状態のことをいいます。

そのある状態とは、血管内に粥状のコレステロールが動脈の壁に老廃物と混じって固まったものです。

そのことにより、動脈の壁が厚くなり堅くなりすることの総称で、それが進行すると血液の通り道が狭くなります。

動脈硬化は、脳血管障害である、脳梗塞や脳出血などの原因となり、心血管障害である狭心症や心筋梗塞などの原因にもなります。

動脈硬化は、全身の動脈血管で起こりますが、特に脳を栄養とする動脈、心臓の筋肉を栄養とする冠動脈などに起こりやすく、それぞれ脳血管障害、日本人の死因の第3位、心血管障害、日本人の死因の第2位の原因となっています。

 

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動脈が詰まらないようにするためには!

血液サラサラ、血液ドロドロと言う言葉が、今の日本ではどうも定着しそうなのですが、もちろん、これは医学用語では全くありません。

血液サラサラというのは、血液粘度が低く細い血管にもスムーズに流れ込むことが出来るということで、逆に血液ドロドロというのは細い血管では詰まりやすくなるといったイメージでしよう。

 

高脂血症(LDLコレステロール)が高いと,血液の粘度は増し、血液の流れは悪くなります。
また、LDLコレステロールは動脈の壁に侵入して動脈硬化を促しますから、高脂血症は動脈硬化が進みやすいといえます。

高脂血症は、血液と血管の双方に影響を及ぼし、血管を詰まらせる可能性を高めます。

 

血糖値が高い場合も、血液の粘度は増加し、更に血管壁を傷つけ動脈硬化が進みやすくなります。
この場合も、高脂血症と同じく、血管と血液双方に悪影響を与え、血管が詰まりやすくなります。
以上は、高脂血症と糖尿病における血液と血管のお話になりますが、もう一つ大事なのは、水分摂取です。

 

血管内に水分が不足すると、病気の有無にかかわらず、血液の流れが悪くなり血液が固まり血栓を作りやすくします。
血栓によって血管が詰まると、心筋梗塞や脳梗塞を発症するリスクが高まります。

例えば、お風呂や温泉で長く浸かっていて、汗をかき身体中の水分が失われ、その失われた水分を補給しないでそのまま寝てしまうと、寝ていても汗をかき、朝方になって血栓により血管が詰まってしまう脳梗塞や心筋梗塞などが多いのはこのためです。

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また、真夏の炎天下でも言えることは、汗をかいても水分の補給をしないでいると、病気を患っているいないに関わらず、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。

 

このことは、病気の有無にかかわらず注意が必要で、特に高齢者の方は要注意です。

高脂血症や糖尿病の予防、治療をしっかりと行い、血管が詰まらないよう、脳梗塞や心筋梗塞を起こさないようにしましょう。

病気に有無にかかわらず、毎日の水分補給を怠らないよう注意しましょう。

なお、心不全の方は、水分の過剰摂取により、症状が悪化する恐れがありますので、この限りではありません。

 

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