高血圧には運動療法である有酸素運動が効果的!! |
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運動療法とは、全身を大きく動かして、大量の酸素を取り込む有酸素運動を、無理なく続けることがが、血圧改善には良いとされています。
そもそも、有酸素運動とはどのようなものなのでしょうか。
例えば、ウォーキングの場合は早足で毎日、もしくは1日おきに1時間、もしくは、週に5日~6日で30分行えば効果が期待されます。
有酸素運動とは、運動の強度がそれほど強く無くて、酸素を体内に沢山取り入れることが可能な運動を言います。
例えば、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、エアロビクス、水泳などが上げられます。
普通、運動しているときには血圧は上がりますが、日常的に運動を行う習慣のある人よりも、運動習慣のない人がより上がる傾向が強いです。
それでも、血圧が高くても酸素を大量に取り入れる有酸素運動を長く続けることにより、血圧を下げることができます。
ウォーキングや軽いジョギング、平らな場所でのサイクリング、ゆっくり目のペースでの水泳などの運動を、長期に渡り続けることで血圧を下げるよう、高血圧の改善を目指しましょう。
同じ運動でも、瞬発的に力を入れる無酸素運動の筋トレや懸垂、腕立て伏せなどは、血圧が瞬間に上がるため、高血圧と診断されている人や高血圧気味のひとは控えておいた方がいいでしょう。
また、このような運動をする場合は、事前に主治医に相談したほうが良いでしょう。
有酸素運動は、どれくらいの量と頻度で行うべきか?
血圧を下げるためには、有酸素運動は2日に1度か毎日続けるようにした方が効果が期待できます! |
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継続して、30分以上行うことがポイントとなります。
続けることが大切なので、運動習慣のない人は、まずは30分行える運動を考えるといいでしょう。
また、厚生労働省が提唱する「健康作りのための身体活動量」によりますと、週23メッツ・時というのが推奨されています。
メッツとは、身体活動量・強さを表す単位で、基準となるのは、安静時の座っているときが1メッツと表現されます。
例えば、20分の歩行は3メッツ、10分のエアロビクスでは6メッツです。
合計して週に23メッツ以上になるよう計画を立てて運動を行いましょう。
メッツを測るのには、活動量計による測定をしながら有酸素運動をすれば、何メッツの運動をしたか一目瞭然ですね。
今まで、運動する習慣がなかった人にとっては、いきなり身体に負荷がかかりますから、最初は軽いウォーキングを30分くらいの短時間行い、徐々に運動量を増やして行きましょう。
ただし、気分が優れない、身体の調子が悪いなど、体調が優れない場合、運動中に調子が悪くなったりした場合は、中止しましょう。
以下のような症状が出たら、迷わず中止しましょう。
○いつもより動悸が強い
○脈が飛ぶ
○吐き気がする
○急に胸が苦しくなる
○激しい息切れ
○冷や汗をかく
○胸痛がある
○めまいを感じる
○顔面蒼白になる
その他、気分が優れないときは迷わず中止しましょう。