コレステロール値は低いのに、血圧が高いと悩んでいる人もいますが、コレステロールと血圧の間には、どんな関係があるのでしょうか |
---|
一般的には、高血圧の人はコレステロール(悪玉コレステロール LDL)が高い人が多いです。
LDL悪玉コレステロールが増えると、アテロームという、血管の詰まりができます。
血管に滞留物が付着していくと、血管壁が厚くなり、血管の内部が狭くなり、柔軟性が失われ動脈硬化を引き起こします。
血管内部が狭くなって細くなって、血液が流れにくくなっても、血液の量は変わらず流そうとするため、心臓は大きな力だ押し出しますから、その分血圧が上がるのです。
若い頃は、健康診断で、コレステロール値も血圧も問題は無かったはずなのですが、自分の年齢が50歳代から60歳代と上がってくると、血圧もコレステロール値も上がって来るのです。
それも、自覚症状もなく、ただ数値が高いだけなので、「少しくらい高くても大丈夫」と思い放置している人が多いかも知れません。
しかし、この高血圧とコレステロールは、放置しておくと非常に危険です。
そうなんです。
実は、塩分よりも危険かも知れない(悪玉コレステロールLDL)
(悪玉コレステロールLDL)が高いとなぜ危険なのでしょうか。
LDLコレステロール値が高いと、ドンドン血管壁にLDLがくっつてしまい、その結果血管壁内部でコレステロールが酸化を起こし動脈硬化を促進させるのです。
LDLコレステロールが高いと、血液粘度が高くなり、ドロドロ血液となり、そのドロドロ血液が血管を流れる際に血管を傷つけてしまうのです。
そして、傷ついた血管はその傷を塞ぐためにカサブタのような血栓を作ります。
その出来た血栓は、通常ならば、血液中にある、「t-PA」などにより、綺麗に溶けて消えていくのですが、血液がドロドロ状態で正常でないときは、その血栓は溶けずにドンドン大きくなって、ある一部の血管に詰まってしまうのです。
その結果は皆さんご存じの怖い病気であります、脳梗塞、心筋梗塞、肺梗塞などの命に関わる病気になってしまいます。
大きくなった血栓は、その場を塞ぐだけでなく、剥がれて血流に乗って別の場所の細い血管に詰まったり、太い血管に詰まったりします。
LDL悪玉コレステロールが高いと身体に危険だと言われてきましたが、これに加え、高血圧だと最悪の状態になるのです。
高血圧の原因は、動脈硬化が起きていたり、血液の粘度が高くなったりと高血圧を引き起こしている原因となっていますが、それにLDLコレステロールが高いと、脳梗塞、心筋梗塞など命に関わる病気のリスクが更に高まります。
ですから、血圧が高くて、LDL悪玉コレステロール値が高い場合は、今すぐにでも数値を下げる努力をしないと命に関わる危険性があります。
コレステロールや血圧を下げるには、なかなか下がってはくれませんが、食事療法や運動療法などで下げるのが一番ベストだと思いますが、どちらも余りにも高い数値の場合は、薬物療法によって下げる方法もあります。
出来れば、薬物を使わずに、ストレッチ療法や食事療法、運動療法で下げるよう心がけて下さい。
しかし、高血圧や高コレステロールをただ放置し何もしないよりも、何らかの対策を立てた方が賢明な処置だと言えるでしょう。
とにかく、血圧やLDL悪玉コレステロールを下げるためには、自分の一番適した方法で下げるのが自分でも納得の手段だと言えるでしょう。