狭心症や心筋梗塞などは突然に襲ってきますが、その原因となるのは動脈硬化や血管内を流れるプラークというゴミ物質なのですが、それのトリガーとなるのが、コレステロールと言われています。
心筋梗塞を引き起こすと、胸やみぞおちのあたりに痛みを感じ、左肩や背中にも痛みを感じます。
また、呼吸が出来ない、吐き気がする、冷や汗が出るなどの症状が現れます。
心筋梗塞にならないためには、日常的に気をつけることが大切ですが、動脈硬化は気づかないうちに徐々に進行していきます。
日頃から高血圧の人なら注意しますが、女優の天海祐希さんのような人でも、心筋梗塞を発症してしまうのです。
しかし、心筋梗塞は原因となるような要因を把握していれば、生活改善をしたり治療をしたりすればリスクを回避することも可能です。
実は、誰でも簡単に血管の状態を確認する方法があるのです。
その方法で、心臓病を激減させた国があります。
その国はオランダです。
チェック法はいたって簡単で、自分のアキレス腱の太さを指でつまんで確認するのです。
つまり、太いアキレス腱はNGです。
一般的なアキレス腱の太さは、10mm以下ですが、慢性的な高コレステロール値の人の場合は、10mm~20mmと太くなっているようです。
これは、血中のコレステロールや中性脂肪がアキレス腱に付着し、ドンドン太くなっていくようです。
アキレス腱の太さが、15mm~20mm未満の人は要注意で20mm以上の人は非常に危険だそうです。
アキレス腱が太い人は、心臓病リスクが13倍高いと言われる家族性高コレステロール血症の可能性があります。
家族性高コレステロール血症とは、元々遺伝により生まれつきLDLコレステロールが高い体質の病気の人を言います。
先日亡くなった、水泳の北島選手の好敵手であったオーエン選手もこのタイプだったと言われており、死因は心筋梗塞だと言われています。
ところが、家族性高コレステロール血症の人は、遺伝的にコレステロールのコントロールが出来ない体質なので、食事、運動、飲酒など、いくら努力しても下げることは出来ません。
また、このタイプの人は、肥満と関係が無く、スリムの体型の人にもいます。
ではなぜ、高コレステロールになるとアキレス腱が太くなるのかと言うと、アキレス腱は常に負荷が掛かり痛みやすく、筋肉の血管にコレステロールが溜まりやすい構造になっているからです。
アキレス腱にコレステロールが溜まりやすいと言うことは、身体中の他の血管にも同じようにコレステロールが溜まっていると言うことで、心臓の血管も脳の血管も同じことが言えます。
心筋梗塞で亡くなる人の10%はこのタイプだと言われています。
日本人には、30万人~60万人の人がいると言われています。
●アキレス腱のチェック法
①アキレス腱の後ろが膨らんでいないか
②暑さが2cm以上ないか
●こんな人は要チェックです。
①LDLコレステロールが180以上
②家族の誰かが心筋梗塞・狭心症(男性55歳未満 女性65歳未満)
アキレス腱チェックの他、LDLコレステロール値が180以上、家族の誰かが心筋梗塞・狭心症(男性55歳未満 女性65歳未満)がいる方は、家族性高コレステロール血症の可能性がありますので、病院へ行って直ぐに治療を受けて下さい。
病院では、アキレス腱のX線検査や遺伝子検査などを行い、診断治療をしてくれます。
この検査法については、今まであまり実施されていませんでしたが、2012年の動脈硬化性疾患予防のガイドラインの中で、アキレス腱検査の重要性が謳われていますので、今後益々実施されていくことだと思います。