お笑いタレントの前田健さんが突然亡くなられました! |
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40歳代の男性に多い突然死は人ごとではなく、元気な人ほど自分の健康を過信しているから駄目
お笑いタレントの前田健さんが、今年の4月に東京都内で突然倒れ、帰らぬ人となったのは先日のことでしたから、ニュースを覚えている人は多いことと思います。
享年44歳でした。
実は、このような働き盛りの40歳代の突然死が、以外にも全年齢の中でも一番多いと言えます。
もし、あなたが1日にコーヒー4杯飲むか、栄養ドリンクを毎日のように常飲しているようでしたら、突然死の危険が迫っているかも知れませんね。
「潜病」と言う言葉がありますが知りませんか。「なぜ、元気な人ほど突然死するのか、1日たった3分、強い血管を作れば健康になる」の著者で千葉県舟橋市のすぎおかクリニック院長の杉岡充爾氏は、働き盛りを襲う突然死の90%以上がこの潜病に罹っていることに気づいていない、と警鐘を鳴らしています。
私は救命医療・救命治療に20年携わり、最前線で日夜、心筋梗塞などの生死に関わる治療に携わってきました。
そして1万人以上の心臓の治療にも携わってきました。
突然死された遺族の方々は、決まって「昨日まではあんなに元気だったのに」と口をそろえて言われます。
潜病というのは、それくらい分かりにくいものなのですが、実際にはその何年も前から自ら病気を育てているのです。
「元気な人ほど要注意」とは、そのようなことがあるからなのです。
コーヒーを沢山飲む人、栄養ドリンクを毎日の様に飲む人は要注意です。
ストレスに対して、ストレスを回復してくれる抗ストレスホルモンを出している副腎は、毎日のように出てくるストレスに対して処理が追いつかず、抗ストレスホルモンが足りなくなると、似た効果のあるカフェインで補おうとします。
これが、コーヒーを飲むことや、栄養ドリンクを欲くすることに繋がります。
ところが、実際には抗ストレスホルモンを出し続けてきた副腎は、疲れ果てていて、いつしか血管が弱り始めているのです。
そのタイミングで、見た目は健康なのですが、ある日、大きなストレスやショックな出来事や過労が重なると、血管が破裂したり壊れたりして、一気に突然死へと突っ走ります。
仕事を毎日バリバリこなす30歳代から40歳代の第一線にいる、やり手ビジネスマンが一番危険なのです。
ガンに身体を蝕まれた場合は、即死に到達するものではないので、早期発見すれば治る可能性もありますが、この突然死は本当にある日突然に命が終わりを迎えます。
このように、潜病とは身体の調子がいつもと変わらず変調を来さず、気づかれない最も恐ろしいケースです。
こんな人がいらっしゃいました。
36歳男性で、今まで特に大きな病気をしたことがなく、もちろん病院の通院歴もありませんでした。
つまり見た目はいたって健康そのものの人でした。
その人がある日仕事中に外出先で突然倒れ、意識を失いました。
側に居た人達が直ぐに心臓マッサージを行い、急いで救急隊を呼びましたが、既に呼吸は停まっており、脈も打ってない心肺停止状態でした。
その後、懸命の処置で脈が回復、そのまま救急搬送されました。
病院到着後、呼吸も止まりかけていたので、人工呼吸器を装着、心臓はなんとか動き出しました。
しかし、心臓が停止していた時間が長かったため、脳へのダメージが大きく、脳死状態となり、ついには亡くなりました。
家族の話では、「今まで心臓が苦しい」などの話を当人から聞いたことがなかったそうです。
つまり若くしてこの人は、何の病気の前触れもなくして、突然心臓が止まってしまう突然死に襲われたのです。
こうした突然死を防ぐ方法は、大きく二つに分かれます。
◎ひとつは、抗ストレスホルモンを十分に身体に蓄えておくこと。
◎もうひとつは、ストレスに負けない強い血管を作ること。
です。
そのために必要なことと、尚且つ簡単に誰でも取り入れられる健康習慣を、いくつかご紹介します。
◎突然死を防ぐための栄養素! |
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普段から積極的に摂れば良い栄養素がありますが、それはビタミンCなのです。
ビタミンCは、抗ストレスホルモンを作る材料になるだけでなく、血管を強くする材料でもありますし、免疫力を高める作用もあります。
感染などのストレスは、抗ストレスホルモンを消費するので、免疫力を上げることは抗ストレスホルモンの消費を抑えることでとても大切なことです。
ビタミンCは、正に万能栄養素なので、サプリメントで摂っても良いし、毎朝レモン水で摂っても良いでしょう。
◎簡単にできるトレーニング法のドローイング! |
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普段から取り入れて戴きたいトレーニングがあります。
それは、体幹部を鍛える「ドローイング」と言われる、トレーニング法です。
やり方は非常に簡単で、お腹をグーッと凹ませます。と言うだけの簡単なトレーニングで、ウエストがきつくなったズボンを穿くときに、お腹をぎゅーっと凹ます、あのやり方で、お腹をグーッと凹ませる運動をするだけです。
そして、そのやり方を30秒キープ、ドローイングはお腹の中に隠れている内臓脂肪を減らす効果があります。
内臓脂肪が減ると、脂肪細胞の中から、アディポネクチンと呼ばれる生理活性物質が放出されます。
このアディポネクチンは、血管にこびりついたプラークを直接掃除してくれるのです。
◎普段の食事にレインボーダイエット! |
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普段の食事も、突然死を防ぐためにも非常に重要ですが、そのための食べ方としては、毎日違う色の野菜を摂ることです。
今日、オレンジ色の野菜を食べたら、明日は緑色の野菜を食べ、次の日は赤色のトマトを食べると言う具合に、野菜の色を変えて食べることです。
カラフルな野菜の中に、ファイトケミカルという物質が含まれています。
これらは強い抗酸化作用があり、血管が酸化し錆びていくのを防ぎます。
◎朝の1分間呼吸法! |
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食事や運動と並んで、普段から自律神経を興奮させない、緊張させない習慣も非常に大事です。
そのための簡単な方法が深呼吸なのです。
だれでも深呼吸は、イライラしたときや、緊張したときには深呼吸で心を落ち着かせることがあるかと思います。
自律神経の緊張は、抗ストレスホルモンを消費し、血管の緊張も招いてしまいます。
朝の1分深呼吸をするだけで、その日の自律神経バランスを正常に保てますので、是非とも取り入れて下さい。
◎油を選ぶ! |
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最後になりますが、正しい油の摂り方をお教えしますが、正しく油を摂ることは、健康を維持し突然死を防ぐためには、非常に大切なことです。
油は、人間の身体にある60兆個もの細胞の一つ一つにある、細胞膜を作る材料になるのです。
良質な油は良い細胞をつくり、中でも摂って欲しい油がオメガ3と呼ばれるグルーブの油です。
青魚の脂と言えば聞いたことがあるでしょう。
ほかにも亜麻仁油、エゴマ油がこのオメガ3の油です。
オメガ3系の油は私達の身体の中の細胞を強くするだけでなく、体内の炎症を抑える効果もあるのです。
炎症もストレスの一種で抗ストレスホルモンを消費するのです。
ここで亜麻仁油のお勧めの摂り方があります。
亜麻仁油は熱に弱いので、炒め物や煮物に使っていけません。
生野菜にかけてそのまま摂取して下さい。
豆腐や納豆にかけても良いですし、野菜ジュースに混ぜて飲むのもいいでしょう。
1日にカレースプーン1杯ほど摂るのが目安です。
見た目は健康そのものですが、35歳~45歳の人の突然死が一番多いのは紛れもない事実です。
1人でも多くの人に気づいてもらいたいと願わずにはおられません。